建築を「消費財」にしない。地域価値を守り、
次世代へつなぐ事業開発の矜持

S.I

環境カンパニー ゼネラルマネージャー
2015年 新卒入社

建築学科から、なぜベンチャーの門を叩いたのですか?

大学では建築を学んでいましたが、就職活動では設計事務所や大手ハウスメーカーに行くべきか悩んでいました。そんな中、大学時代のアルバイト先で出会った「素敵な大人たち」に声をかけられたのが、今の会社を知ったきっかけです。

当時はまだベンチャーで、「これから会社を大きくしていく」というタイミング。何より、地方の商店街が廃れ、画一的な建物が増えていく現状に疑問を持っていた地方出身の私にとって、地元の企業が主役となって街を良くしていくというビジネスモデルに強く惹かれました。大手で歯車になるよりも、この環境で自分の力を試したいと思ったんです。

キャリアのスタートは希望とは異なる「営業」だったと伺いました。

実は、入社2週間前に「新卒は全員営業から」と告げられ、当時は正直戸惑いました(笑)

しかし、「まずは3年やり切る」と決めて向き合う中で、営業の本質は「顧客の問題解決」であり、それはデザインのプロセスと同じだと気づきました。経営者の孤独や責任の重さを知り、そのパートナーとして「相手の3倍勉強して初めて言葉が届く」というプロとしての姿勢を学べたことは、今の自分にとって大きな財産になっています。

その後、念願の開発部門へ異動し「代表」まで経験されていますね。

現場でコンサルティングをする中で、既存のパッケージでは解決できない課題に直面し、「サービスを作る側に回りたい」と強く希望して開発本部へ異動しました。そこで出会ったのが、庭づくりのプロジェクト「GARDENS GARDEN」です。

2021年のグループ体制変更を機に、私は代表という大役を任されることになりました。経営の経験はなく、当初は「自分に務まるだろうか」という不安もありましたが、実際にその椅子に座り、駆け抜けた2年間で得られたものは計り知れません。

代表という立場を経験して最も強く感じたのは、仕事の責任の重さです。それまでも責任感を持って仕事に取り組んできましたが、経営者として対峙する景色は全く別物でした。

自社の意思決定が、社員の生活やクライアントの未来に直結する。この「逃げ場のない責任」に向き合い、数々の決断を下していく経験を通じて、今後、クライアントである経営者へ対峙する際の視座や私たちの仕事が担う責任の大きさを学びました。

仕事を通じて実現したい「理想」を教えてください。

建築や住宅を、単なる「消費財」にしたくないという思いが根本にあります。 建物は一度建てば30年、40年とその場所に残り続け、街並みや子供が育つ環境に多大な影響を与えます。だからこそ、効率や利益だけで建築が建ってしまう現状を変えたい。

私たちの役割は、会員である地域企業の皆様が成果を出せるようサポートすることです。彼らが活躍することで、その地域の価値や美しい景観が守られていく。そんな「残すべき価値」を、事業を通じて世の中に広めていきたいと考えています。